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2016.01.19

ZMPとジグソー、自動運転向けリアルタイムOS「IZAC-OS」の共同開発を開始

– セキュリティとパフォーマンスを向上した自動運転車両向けリアルタイム Linux OS –

株式会社ZMP(東京都文京区、代表取締役社長:谷口 恒、以下ZMP)と、JIG-SAW株式会社(代表取締役:山川真考、以下JIG-SAW)は、Linuxをベースにセキュリティやパフォーマンスを強化した自動運転用リアルタイムOS(基本ソフト)「IZAC-OS」(アイザック・オーエス)の共同開発を開始いたしました。

JIG-SAWは、同社が保有するコンテナ型セキュアOSテクノロジーをベースにしたIZAC-OS向けオリジナルカーネル(コードネーム:NEURO)の提供を既に開始しており、今後両社は様々なセキュリティ・耐久性に関するテストを公道実験等を通して繰り返し、世界で最も強固な独自OS「IZAC-OS」を共同で開発して参ります。ZMPは、同社製品である自動運転向け車載コンピューター「IZAC®」OS を、今後「IZAC-OS」へ移行していく計画です。

「IZAC-OS」は「Automotive Real-Time Linux(自動運転車両向けリアルタイム LinuxOS)」であり
・外部攻撃を遮断する安全な自動運転・自律移動
・安定かつハイパフォーマンス
・量産化を睨んだ開発設計思想
を実現するための基盤であり、未来の自動運転・自律移動を支える OS(基本ソフト)です。

【IZAC-OS とは】
膨大なタスク処理のマルチコア、マルチプロセス等を内在化し、時間的制約と重要度両面における自動判断を行い自動運転のためのマップ・DB 等のビッグデータの利用やカメラデータの膨大データの転送制御、取得データの全ロギングはじめデータ収集・マップ配信・ソフトウェア更新において広域かつ最適ネットワークに接続していくことが要求される自動運転ソフトウェアを支えるリアルタイム OS(基本ソフトウェア)です。

【IZAC-OS 概要】
1)セキュアコンセプト
・侵入改ざん漏えい検知・防止
・万が一の侵入ケースに対してもセキュアなシステム
・コンテナ技術によるリソースの隔離
・プロダクトレベルでの LSM(Linux Security Module)積極採用・CAN バスの監視
・ハードウェア障害における OS・ファイルシステム・データ保護
・アプリケーションの稼働監視
・カーネル、システムレベルの異常自動検知、リカバリ
・IOモニタ自動監視・検知
・自己診断機能

2)パフォーマンスコンセプト
・リアルタイム性能
・起動速度、パフォーマンス
・不必要処理やIOによる重要プロセスの反応ディレイ防止・自動検知
・CPU、メモリ等のリソース制御

3)プロダクトコンセプト
・オンラインアップデート
・アプリケーション開発のための環境整備
等、様々な視点からの自動運転の基盤となるOSの開発に取り組んで参ります。
このOSが未来の自動運転車の基盤ソフトウェアとなるとともに、OSをベースにしたデータ制御・コントロール領域でのサービスのご提供を通じて自動運転の未来を形作って参ります。

【IZAC®とは】
ZMPが開発、販売する自動運転技術開発者向けコンピューターです。インテル® CoreTM i7 プロセッサーを搭載した弁当箱サイズの車載向けコンピューターで、ZMPの自動運転向けソフトウェアをコンポーネントとして提供します。提供するコンポーネントには画像認識、レーザースキャナによる物体検出、自己位置推定、障害物検知などのアルゴリズムや、開発用のロギング・モニタリングツールなどが含まれます。

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