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2020.02.12

i-Construction分野における自動操縦標準機開発プロジェクト(ASCSプロジェクト)に大林組が参画

この度、酒井重工業株式会社(本社:東京都港区、以下:酒井重工業)とJIG-SAW株式会社(本社:東京都千代田区、以下:JIG-SAW)が共同で取り組むロードローラ向け自動操縦等の機能を実用搭載する業界標準機「Auto-Drive Synchronized Control System(略称:ASCS) for Compaction Equipment※」プロジェクトに株式会社大林組(本社:東京都港区、代表取締役社長 蓮輪 賢治)の参画が決まりました。
 引き続き、ASCSプロジェクトは、様々な企業・事業体と連携し、業界標準機の実現に向けて取り組んでまいります。

※ASCS for Compaction Equipment プロジェクトについて
当プロジェクトは、下記のとおり、i-Construction分野における盛土等の土木構造物に求められる品質(剛性・密度等)に重大に影響する締固め工程で用いられる締固め機械に関する自律・協調制御並びにこれらの自動操縦等の機能を実用搭載する業界標準機開発を目的としています。
2019年に本格実用化に向けた研究機を完成させ、業界向けに公表しており、自律走行+安全管理+締固め管理+協調制御を大きな柱としています。
酒井重工業とJIG-SAWは2015年より共同でロードローラ向けの自律走行・操縦システムの共同研究開発及び実証を継続して実施してまいりました。これは酒井重工業の建機(ロードローラ)とJIG-SAWが開発する自律走行・操縦ソフトウェアを連携稼働させるもので、実用化・製品化を目指して取り組んできておりましたが、研究開発及びテスト等のプロセスを経て、2019年内に実際の走行・稼働を実現場で実証することが可能なレベルとなり、同一現場において使用される他の締固め機械、及び他の建機類との協調制御機能についての開発もあわせて研究開発を開始しています。
これらを踏まえ、業界標準機を開発するという位置づけを明確にし、より広い範囲で関連業界各社との連携を目指し、酒井重工業とJIG-SAWの共同開発を2019年6月に自動操縦プロジェクト: 「Auto-Drive Synchronized Control System(ASCS)」の一環として、締固め機械向けに「Auto-Drive Synchronized Control System(ASCS) for Compaction Equipment」を正式な共同開発プロジェクトとする覚書調印をしています。また、他の締固め機械及び他の建機類との協調制御機能についての開発も開始しており、より実用化に近づいています。プロジェクトは今後もより広範囲での共同体としての展開を予定しています。

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    今後の重点的な取り組み概要

  • 自律走行
  • 転圧管理システムと連携しリアルタイムに締固め状況(独自の加速度応答法 CCV の適用による)と転圧回数を把握し締固め作業を自動制御
    複数車両での協調制御により複数ローラを同時施工させて工期短縮を図る
    異種重機と連携した施工を実施
  • リモートコントロール
  • 車両外から手動での遠隔操縦を実現
  • IoT
  • 稼働管理に必要な車両情報の収集
    IoTにより収集した車両データの管理・活用
  • 管理コンソール
  • エンドユーザ向けにクラウド上に管理コンソールを用意
    施工経路データ作成及び管理、車両への配信



【JIG-SAW株式会社について】
・IoTデータコントロールサービス
・独自アルゴリズムによる全自動IoT・クラウドデータ制御・センサーコネクトサービス
・最先端チップ、モジュール開発及び各種通信制御、次世代リアルタイムOSの研究開発
※最適自動制御・運用技術「オペレーションテクノロジー(OT)」をベースにした全産業の自動化、分散化、シェアリング化のためのA&Aサービスを展開。
※OS技術を軸としたソフトウェア技術と組み込み、超高速通信、信号制御を軸にしたハードウェア技術を保有及び基盤技術の再生医療分野等への応用。

■会社概要
会 社 名: JIG-SAW株式会社 https://www.jig-saw.com/
証券コード:3914
所 在 地: 東京本社/東京都千代田区大手町1丁目9番2号-18F
     US/San Francisco, Santa Monica, San Jose, CA/Toronto
代 表 者: 代表取締役 山川 真考
設 立: 2001年11月